細 菌


                                           光合成細菌

光合成細菌の歴史は古く、今から35億年前には、存在していたと言われています。この世に地球が誕生したのが、今から46億年前です。
太古の地球において、光エネルギーを利用できたのは、光合成細菌のみであったと言われております。光合成細菌は、そのころ地球上を覆っていた二酸化炭素や水素などの無機物を体内に吸収し、有機化合物と酸素を、体外に放出していました。
今、人間や動物そして植物が、存在できるのは、光合成細菌が作ってくれた有機化合物と酸素のおかげです。光合成細菌の住む現在の世の中は、酸素があふれ、太古の地球のように至る所で見ることは出来ませんが、水田の土壌中などで見ることが出来ます。



                                             酵母

酵母とは、「発酵のもと」と言う意味で、お酒の醸造やパンの製造には欠かせない微生物です。
酵母は、分類学上は、真菌類(カビ)の一種です。カビとことなる点は、一生のうちのほとんどが、単細胞で生活している点です。微生物の世界の中では、小さなグループですが、人間の生活には欠かせない微生物です。
酵母は、花蜜や果物の表面のような糖分の多いところで生活しています。

                                            乳酸菌

分類学上は、細菌の一種で、糖を大量の乳酸に変える(乳酸発酵)微生物の総称です。この微生物の特徴は、他の微生物と比較的容易に共存共栄できる点です。
強い除菌力があり、乳酸菌の出す乳酸は病原菌の繁殖と働きを抑制する。
連作障害の原因であるフザリウムの増殖を抑制したり、常温で溶解しにくいリグニンやセルロースなどを分解して未熟な有機物を発酵させて作物の有効な養分に変える。
                                             放線菌

放射状菌とも呼ばれ、中心点から放射状に繁殖することからこの名前がつきました。一見かびのように見えますが、菌糸の直径が1μm程度で比較的簡単に見分けがつきます。
放線菌の代表格は、Streptomyces 属で、ストレプトマイシンなどの抗生物質を生成します。現在、5000種ほど発見されている抗生物質のうち、3分の2以上は、Streptomyces 属の菌から作られています。
放線菌は、土壌中で多く見ることが出来ます。

                                            糸状菌

私達が、日頃、目にする「カビ」を言います。分類学上は、真菌類の一部です。同じカビの仲間である酵母と異なり、菌糸と胞子を沢山作ります。
カビと言うと、悪いイメージが強いですが、中には、鰹節の製造には欠かせないAspergillus glaucus などの有用カビもあります。
酵母が働きやすくなるように、食べやすいエサを供給してくれるのもこの菌です。


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